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劇団四季の「オペラ座の怪人」見に行きました(感想・ネタバレ有)

「演劇ってやっぱりいいですねー」

 

monkey01です。

自分は演劇をみる機会はそこまでないのですが、妻が見たいというので見に行きました、演劇。それも有名な劇団四季

 

www.shiki.jp

 

オペラ座の怪人」のあらすじすらも何も知らず、どういった展開になるのかワクワクしながら会場に向かいました。

 

休憩あわせておよそ2時間40分ほど。

 

演出方法に鳥肌!!

おそらくこれは皆が感じることだとは思いますが、舞台演劇って限られた空間の中でいかに様々な表現ができるかが面白くて、自分なんかは見に行く度にいつも鳥肌が出ます。

 

今回だと、まずオープニング。オークションのシーンから一気に暗転するところなんかは、あのテーマ曲の雰囲気と相まって、ゾクゾクゾクと恐怖を感じました。(これは妻も同じようでした)

 

また舞台の裏側からの視点を描くシーンは感動すら覚えました。わかりやすく説明すると、ステージから観客席を見た風景を描いているのです(どう描いているかは劇場で!)。「ここまで表現することができるか!!!!!」と思わずつぶやいてしまうほどです。

 

臨場感ハンパないって!!

オペラ座のステージ上で起こる様々なトラブル。劇中の観客に向かって「心配には及びません、皆様。落ち着いて!!落ち着いて!!」と劇場マネージャーが呼びかけるシーンがあります。

 

それがまるで我々に実際呼びかけられているようで、本当に今、我々が見ているこのステージ上で本当にトラブルが起きているような臨場感がありました。

 

なんとも説明しづらいのですが、私たちが見ているのは、「オペラ座のステージ+そのステージを見ている観客」ですが、後者は実際に描かれることはありません。描かれていないからこそ、その観客が我々だと錯覚してしまうんです。(う~ん、説明が難しい(笑))

 

作品のラストに感動!!

物語終盤、怪人はヒロインのクリスティーヌを連れて地下の根城へさらっていきます。それを追うのは、ヒロインを愛するラウル子爵。しかし愛するのは怪人も同じ。とうとう怪人は子爵を人質に、自分と結婚するようヒロインに迫ります。

 

彼女は怪人に向かって「あなたは絶望の中にいる」と言い、キスをします。あっけにとられた怪人はそこで二人を解放し、静かに消えていくのでした。

 

表面的に見れば恋に破れた怪人と仲良く結ばれた美男美女カップル、という物語なんでしょうけど、私的には皆がある意味ハッピーエンドだなと感じました。

 

途中語られるところによると、怪人は奇形で昔から虐げられ、事故や殺人などを引き起こし、人格的にゆがんでいます。一種の人間嫌いで、その心中にはヒロインの言う通り絶望が埋め尽くされていたのでしょう。そんな中で彼女からキスを受けると。彼女にとってそれは男女的な愛ではなく、今まで歌を教えてくれた感謝の気持ち、彼女自身が持つ優しさなどからくるものでしょう。怪人にとってそうした思いの表現を受けるのは人生で初めてだったのかもしれません。だからこそあっけにとられたのでしょうし、もうそれだけで十分だったのだと思います。

 

そうした意味で、怪人も含め、みながある意味幸せになれたのかなと。

 

 

 

今回は幸いにもS席でステージ間近で見られたので、より臨場感にあふれ、楽しむことができました。もっと劇場に行きたい、そう思えた素晴らしい経験でした。

 

 

オペラ座の怪人 (字幕版)

オペラ座の怪人 (字幕版)

 
オペラ座の怪人 ロングランキャスト

オペラ座の怪人 ロングランキャスト